東海道五十三次細見図会 日本橋          
 


大判竪絵の上半分に、その地域の様子を俯瞰的に描き、下半分に庶民の姿をやや滑稽に抜き書き的に描いているシリーズ(日本橋から小田原まで)。
この日本橋・品川へ二里は、日本橋から品川宿方面に向かって、俯瞰図的に描いてる。
下半分には田舎から江戸見物に出てきた庶民の姿が描かれている。
ちょうど江戸に着いたところだろうか。所謂お上りさんだ。リーダーと思しき男は指差しながら隣のオババに何やら意味ありげに話している。オババはとても嬉しそうだ。これから見物に行く場所のことでも話しているのだろうか。後ろの三人は完全に頼り切っている様子だ。
正に庶民の旅の様子を生々しくも滑稽に描いている。